「プロ野球で一番たくさん優勝しているチームはどこだろう?」そんな風に思ったことはありませんか。長いプロ野球の歴史の中で、数々の名勝負が繰り広げられてきました。その頂点である「日本一」の栄冠を最も多く手にしてきたのは、どの球団なのでしょうか。
この記事では、プロ野球の日本一優勝回数ランキングを分かりやすくご紹介します。最多優勝チームの輝かしい歴史や、各球団の黄金時代についても触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
プロ野球で最も優勝回数が多いのは読売ジャイアンツ
プロ野球において、日本一の優勝回数が最も多いチームは読売ジャイアンツです。
1950年に現在の2リーグ制が始まって以来、ジャイアンツは合計22回の日本一に輝いています。これは、2位の埼玉西武ライオンズの13回を大きく上回る記録です。
また、日本シリーズへの出場権をかけたセ・リーグのレギュラーシーズンにおいても、39回のリーグ優勝を果たしており、こちらも12球団で最多の回数となっています。
全12球団の日本一優勝回数ランキング
それでは、全12球団の日本一に輝いた回数をランキング形式で見ていきましょう。ここでは、前身球団の記録も合算してご紹介します。
【総合ランキング】
- 読売ジャイアンツ: 22回
- 埼玉西武ライオンズ: 13回
- 福岡ソフトバンクホークス: 11回
- 東京ヤクルトスワローズ: 6回
- オリックス・バファローズ: 5回
- 千葉ロッテマリーンズ: 4回
- 広島東洋カープ: 3回
- 北海道日本ハムファイターズ: 3回
- 横浜DeNAベイスターズ: 3回
- 中日ドラゴンズ: 2回
- 阪神タイガース: 2回
- 東北楽天ゴールデンイーグルス: 1回
セ・リーグとパ・リーグに分けてみると、また違った傾向が見えてきます。
【セ・リーグ】
- 読売ジャイアンツ: 22回
- 東京ヤクルトスワローズ: 6回
- 広島東洋カープ: 3回
- 横浜DeNAベイスターズ: 3回
- 中日ドラゴンズ: 2回
- 阪神タイガース: 2回
【パ・リーグ】
- 埼玉西武ライオンズ: 13回
- 福岡ソフトバンクホークス: 11回
- オリックス・バファローズ: 5回
- 千葉ロッテマリーンズ: 4回
- 北海道日本ハムファイターズ: 3回
- 東北楽天ゴールデンイーグルス: 1回
セ・リーグではジャイアンツが突出している一方、パ・リーグでは西武とソフトバンクが競り合っているのが特徴的です。東北楽天ゴールデンイーグルスは最も回数が少ないですが、2005年に新規参入した比較的新しい球団であることを考えると、すでに日本一を経験しているのは注目すべき点といえるでしょう。
巨人の黄金時代「V9」とは?
ジャイアンツの優勝回数を語る上で欠かせないのが、1965年から1973年にかけて達成された9年連続日本一、通称「V9」です。
川上哲治監督が率いたこの時代は、巨人の第3次黄金時代とも称される栄光の期間でした。王貞治選手と長嶋茂雄選手の「ON砲」と呼ばれるスーパースターの活躍はもちろんのこと、森昌彦選手、柴田勲選手、高田繁選手といった名選手たちが揃っていました。
攻撃力だけでなく、投手陣、内野、外野のすべてが適材適所で機能し、「精密機械」のような守りのチームであったことも、その強さを支えた要因の一つとされています。このV9時代は、日本の高度経済成長期とも重なり、当時の子どもたちの好きなものを並べた「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉が生まれるなど、社会現象にもなりました。
巨人に次ぐ強豪チームの歴史
ジャイアンツ以外にも、球史に残る「黄金時代」を築いたチームがあります。
埼玉西武ライオンズは、優勝回数13回で歴代2位につける強豪です。前身の西鉄ライオンズ時代には3連覇を達成。その後、森祇晶監督が率いた1980年代後半から90年代前半にかけて、2度の3連覇を含む黄金時代を築き、「パの盟主」として君臨しました。
福岡ソフトバンクホークスも、11回の優勝を誇るチームです。南海ホークス時代に2度の日本一を経験した後、王貞治監督が率いた福岡ダイエーホークス時代に2度の優勝を果たします。そして、記憶に新しいのが工藤公康監督時代。福岡ソフトバンクホークスは2017年から2020年にかけて日本シリーズ4連覇を達成し、その強さを見せつけました。
まとめ
プロ野球で最も多く優勝しているチームは、22回の日本一を誇る読売ジャイアンツです。その歴史の中でも特に輝かしいのが、9年連続で頂点に立った「V9」時代でしょう。
一方で、西武やソフトバンクといったチームもそれぞれの黄金時代を築き、プロ野球の歴史を彩ってきました。近年は特定のチームが連覇することが少なくなり、どのチームが日本一になるか分からないシーズンが続いています。
これからどのチームが新たな歴史を刻んでいくのか、今後の展開からも目が離せませんね。