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プロ野球で一番リーグ優勝が多いチームは?セ・パのランキングと黄金時代を解説

「プロ野球で一番リーグ優勝が多いチームはどこなんだろう?」優勝予想が行われる春先や、シーズン終盤の秋口に、ふとそんなことを思ったことはありませんか?この記事では、プロ野球12球団のリーグ優勝回数ランキングをご紹介します。

実は、プロ野球で最も多くリーグ優勝を経験しているのは、セ・リーグの読売ジャイアンツです。では、パ・リーグの最多優勝チームはどこでしょうか。各チームの輝かしい「黄金時代」とともに、プロ野球の歴史を振り返ってみましょう。

プロ野球のリーグ優勝回数ランキング

まずはセ・リーグとパ・リーグ、それぞれのリーグ優勝回数を見ていきましょう。ここでは、現在のプロ野球の形となった1950年の2リーグ制が始まってからの記録を紹介します。

セントラル・リーグ 優勝回数

球団名優勝回数
読売ジャイアンツ39回
東京ヤクルトスワローズ9回
広島東洋カープ9回
中日ドラゴンズ9回
阪神タイガース7回
横浜DeNAベイスターズ2回

パシフィック・リーグ 優勝回数

球団名優勝回数
埼玉西武ライオンズ23回
福岡ソフトバンクホークス21回
オリックス・バファローズ15回
北海道日本ハムファイターズ7回
千葉ロッテマリーンズ5回
東北楽天ゴールデンイーグルス1回

セ・リーグでは、読売ジャイアンツが39回と、他球団を大きく引き離して最多優勝回数を誇ります。2位は中日ドラゴンズと広島東洋カープが9回で並んでおり、ジャイアンツの優勝回数の多さが際立っていることがわかります。

パ・リーグで最も多く優勝しているのは、埼玉西武ライオンズで23回です。その後に福岡ソフトバンクホークスが21回(南海、ダイエー時代を含む)、オリックス・バファローズが15回(阪急、近鉄時代を含む)と続きます。パ・リーグはセ・リーグに比べて、上位チームの優勝回数が比較的近い傾向にあるといえるかもしれません。

【補足】 1リーグ制時代(1936年~1949年)の優勝回数を含めると、以下のようになります。
・読売ジャイアンツ: 48回 (1リーグ時代9回 + 2リーグ制後39回)
・阪神タイガース: 11回 (1リーグ時代4回 + 2リーグ制後7回)
・福岡ソフトバンクホークス: 23回 (1リーグ時代2回 + 2リーグ制後21回)

圧倒的な記録を持つ読売ジャイアンツと「V9時代」

セ・リーグで最多優勝を誇る読売ジャイアンツには、球史に刻まれる「V9(ブイナイン)」と呼ばれる黄金時代がありました。

これは、1965年から1973年にかけて、9年連続でセ・リーグを制覇し、さらに9年連続で日本一にも輝いた期間のことです。この偉業は、川上哲治監督のもと、王貞治選手と長嶋茂雄選手、いわゆる「ON砲」がチームの中心として活躍した時代に成し遂げられました。

ただ、当時のジャイアンツの強さはスター選手の打力だけではありませんでした。バッテリー、内野、外野のすべてに名選手がそろい、チームプレーを重視した「精密機械」のような堅い守りも特徴だったとされています。

このV9時代以降、ジャイアンツはリーグ3連覇を達成したことはありますが、日本シリーズでの連覇はありません。V9がいかに特別な記録であったかがうかがえます。

パ・リーグの覇者、埼玉西武ライオンズの黄金時代

一方、パ・リーグで最も多く優勝している埼玉西武ライオンズにも、無類の強さを誇った黄金時代がありました。

それは、森祇晶(もり まさあき)監督がチームを率いた1986年から1994年の9年間です。この期間に、リーグ優勝8回、日本一6回という素晴らしい成績を収めました。

当時のチームの象徴といえば、秋山幸二選手、清原和博選手、そして助っ人外国人選手のデストラーデ選手によるクリーンアップでした。3人全員が年間30本塁打以上を記録したシーズンもあり、その破壊力は多くの野球ファンを魅了したといわれます。

当時は「人気のセ、実力のパ」と言われることもあり、パ・リーグの人気はセ・リーグほどではないという声もありました。しかし、西武ライオンズの圧倒的な強さは、本拠地の埼玉だけでなく、東京の子供たちの間でも巨人ファンと人気を二分するほどだったとされています。

リーグ優勝と日本一の関係は?

リーグ優勝は各球団が目指す大きな目標ですが、その先には日本一の座をかけた日本シリーズが待っています。では、日本一の回数ではどうでしょうか。

日本一に輝いた回数が最も多いのも、読売ジャイアンツで22回です。リーグ優勝回数に続き、こちらも最多記録となっています。

しかし、リーグ優勝回数と日本一の回数は必ずしも比例するわけではありません。例えば、ジャイアンツと同じく長い歴史を持つ阪神タイガースは、複数回のリーグ優勝を経験していますが、日本一は2回(2023年シーズン終了時点)です。また、広島東洋カープのように、近年リーグ3連覇を果たすなど強さを見せながらも、1984年を最後に日本一からは遠ざかっているチームもあります。

リーグを勝ち抜くこと、そして短期決戦である日本シリーズを制すること、その両方を成し遂げることの難しさが感じられますね。

まとめ

プロ野球で一番リーグ優勝回数が多いチームは、セ・リーグの読売ジャイアンツでした。そして、パ・リーグでは埼玉西武ライオンズが最多です。

どちらのチームにも、ファンが語り継ぐ輝かしい「黄金時代」がありました。ジャイアンツのV9時代やライオンズの80〜90年代の強さは、今もなお多くの人々の記憶に残っています。

普段応援しているチームの歴史を少し深く知ってみると、試合観戦がもっと楽しくなるかもしれませんね。

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